股関節の痛みの原因が「膝」にあるケース
股関節が痛い。歩くと引っかかる。立ち上がるときにズキッとする。
こういう症状があると、多くの方股関節が悪さをしているんだろう、と考えます。
もちろん股関節そのものが原因のケースもあります。
しかし実際の現場では、股関節は結果で、原因は別の場所にある、というケースが珍しくありません。
その代表例が 「伸びない、固まった膝」 です。
実は多い「最後まで伸びない膝」
膝はまっすぐ伸びきることで、全身の体重を安定して支えることができます。しかし、
・過去の膝のケガ
・軽い捻挫の放置
・太ももや膝裏の筋肉の硬さ
・関節周囲の拘縮
こうした理由で 膝がほんの少し曲がったまま固まっている人 がいます。
本人は気づいていないことも多く、見た目でも分かりにくいレベルです。
ですがこの状態、身体全体には大きな影響を与えます。
膝が伸びないと、股関節が代わりに働く
膝が完全に伸びないと、立つ・歩くときの力の流れが変わります。
本来は足 → 膝 → 股関節 → 骨盤と連動して体重を受けます。
ところが膝が伸びないと、股関節が代わりに動きを負担する状態になります。
すると、
・股関節の動作痛
・歩くときの詰まり感
・骨盤の傾き
・腰痛
といった症状が出てくることがあります。
つまり、股関節は痛みを出しているだけで、原因は膝、という構造です。
膝の拘縮を改善すると症状が変わる
このタイプの場合、股関節ばかり治療しても変化が出にくいことがあります。
逆に、
・膝関節の伸展制限
・膝裏の筋肉
・太ももの前後バランス
こうした 膝の拘縮を改善すると、
・股関節の動作痛
・歩行時の違和感
・腰の張り
が徐々に軽くなるケースが少なくありません。
身体は一つの関節だけで動いているわけではなく、全体の連鎖で働いているからです。
痛い場所だけが原因とは限らない
これは股関節だけの話ではありません。
・肩が痛い原因が背中
・腰痛の原因が股関節
・膝痛の原因が足首
こうした 「離れた場所の問題」 は実際によく起こります。
だからこそ、痛い場所だけを見ると原因を見落とすことがあります。もし
・股関節の痛みがなかなか変わらない
・腰痛と股関節痛がセットで出ている
・歩き方に違和感がある
そんな場合は、膝の動きも一度チェックしてみる価値があります。

