
足つぼマッサージは高血圧や血流の改善、内臓の冷えなど、様々な体調不良に効果があると言われています。こう聞くと足つぼマッサージはとても健康に良いように思えます。しかし、なぜ足つぼマッサージが様々な効果があると言われるのでしょうか?
現代人の足はボロボロ?

ヒトの身体はほとんどの時間を重力に逆らって、二足歩行で生活しています。
足は身体の中で最も下部に位置するため、全身の体重、血液、リンパが自然に集まるところです。普通に生活していると、もっとも負担がかかる器官、それが「足」だと言えるでしょう。
自然界を見渡してもこれほど強い二足の足のみで身体を支えている動物は見かけません。二足歩行の我々は日ごろからこの両足に強い負担を強いて暮らしているわけです。そこへ座りすぎ、運動不足、太りすぎなどの足への負担が増加する習慣が加わると、より加速度的に下半身への負担は増加することになります。
現代人の足は運動不足、長時間の座りっぱなし、適切でない靴の長時間の使用により、バランスがかなり崩れていることが多いです。サッカー選手やランナーなどのスポーツ選手でさえ、足の裏の健康が損なわれている方が非常に多いのが特徴です。
運動不足の方で顕著に見られるのが縦アーチ(土踏まず)の減少、スポーツマンの方には横アーチ(足指)の不正列(開帳足)がよく見られます。
最近のスポーツシューズは足に対してやや過保護すぎるかもしれません。いずれにせよ、足の裏のバランスが崩れるとスポーツのパフォーマンスが大幅に低下してしまうため、正しいバランスを保つことが非常に大切です。当然、スポーツをしない方々の健康にも足の裏の状態は影響を及ぼします。足の裏は健康のために欠かせない治療場所の一つです。
足の不調が全身の不健康につながる理由

足は重力によって落ちてくる血液、リンパ液、全身の体重の受け皿となり、血液やリンパ液を体の中心へと返す役割を持っています。すなわち、足自体が全身の土台としての役割があると言えます。
土台が崩れれば、その上に立っている城が崩れてしまうように、足の裏は全身のバランスを保つ上で非常に重要な役割を持っています。
そのため、足の裏のバランスが悪くなったり、運動不足や合わない靴によって不調を起こすと、それが全身に波及するのです。また、足の裏は下半身の筋膜がすべて集中するところでもあり、足の裏は機能的に非常に多くの役割を持っています。これが足の不調が全身のさまざまな不調の引き金となってしまう理由です。
逆に言えば、体が冷えるからといって、必ずしも足の裏をほぐせば治るわけではなく、冷えの「原因」が足の裏にあるならば、足を治療することで冷え性も改善できると言った方が正しいでしょう。

このように、足裏は全身のバランスを保つために非常に重要なポイントの一つです。
足つぼマッサージは確かに全身の健康維持に効果がありますが、足つぼマッサージだけで全身の不調をカバーするのは無理があるかもしれません。理想的な話をするなら、なぜ足裏の健康が損なわれてしまったのか?を突き詰めたほうが不調の根治につながるでしょう。


