
人の身体は十人十色です。一見似たような痛みに見えても、原因も同じということはありません。
例えば「腹痛」を起こす病気にも実に様々な種類があります。
ストレスによる腹痛や、食あたりが原因の腹痛、ほかにも尿路結石や盲腸なども腹痛の原因となることが知られています。
原因が違うならば、当然治療方法も原因に合わせて変えなければいけません。食あたりや盲腸による腹痛には投薬治療が行われます。しかし、尿路結石に同じ薬を投与しても全く意味がありません。超音波破砕機や手術などによって結石を除去する必要があります。
病気に合わせた治療が必要です。
この理屈は整体の世界でも同じです。
腰痛にも様々な原因があります。例えばヘルニアによる腰痛もあれば、座骨神経痛によって起こる腰痛もあります。
ヘルニアによる腰痛には腰の固定と安静が必要ですが、座骨神経痛の場合は固定しているとむしろ悪化してしまうことがあります。
逆に座骨神経痛は一度の施術で劇的に症状が改善することがありますが、もしもこれが重度のヘルニアによる腰痛の場合、短期間に完治させることはかなり難しいでしょう。
もしもこれらの判別を正しく行うことなく、腰痛は矯正をすれば治ります!と原因を考えもせずに同じ施術を行った場合、まったく良くならないばかりか、場合によっては悪化してしまうこともあります。
原因が違いますから、治し方も治り方も異なるのです。
どんなゴッドハンドでも重度の症状を一度で完治させることはできません。それは痛みの原因を見てみれば明らかです。
痛みを治すためには、原因を知ること、そして何よりも「治し方を知る」ことが大切です。闇雲に治療していてもなかなか治りません。
そして、症状が重いものほど、治るまでやはり時間がかかります。根気よく、少しずつ治っていくことを実感しながらゆっくり治しましょう。無理に急いで治そうとしても、その治療に身体が耐えられないのです。


