五十肩といわれる症状でも、実際には肩以外に原因があるケースは少なくありません。
今回来院された方は、
・腕を横に開く動作(水平外転)で強い制限
・背中に手を回す結帯動作がほぼ不可能
という状態でした。
いわゆる「典型的な五十肩」としては症状が強めでしたが、評価を進めると、肩関節の可動域制限以上に、第1・2肋骨周囲と頚部の強い硬結が動作制限に関与している所見が見られました。
実際、肩だけを動かそうとすると痛みと防御反射が強く、改善が乏しい状態でしたが、
・第1・2肋骨の可動性
・頚部周囲の過緊張
を先に調整したところ、水平外転・結帯動作ともにその場で大きく改善がみられました。
このように、五十肩様症状であっても、
「肩関節そのもの」ではなく
「肋骨・頚部・体幹との連動不全」
が主因となっているケースは珍しくありません。
今回は保険+整体コースでの対応となりましたが、短時間の中でも評価と介入ポイントを整理することで、動作の変化を確認することができました。
なお、症状がどこまで安定していくかは経過を見ながらの判断となります。五十肩は一度の施術で完全に治るものではなく、状態に応じた段階的な調整が重要です。
肩の痛みや可動域制限でお悩みの方は、「五十肩だから仕方ない」と決めつけず、一度身体全体の動きから評価することが有効な場合があります。


